ゴールデンウィークということで、現地2泊3日のバカンスにグアムへいってきた。例によってマイレージの無料航空券を利用。グアムに来ても、海にも入らず、ゴルフもせず、免税店のショッピングをするわけでもない。そう、ただ、ひたすら、飛びにきたのだ。
だがしかし!、今回は、台風の影響で航空燃料が供給されず、飛行制限がかかっていて、余りとべない。なんか、こんなんばっかし(悲)。
でも、久しぶりに飛べて嬉しい。とても、しやわせ〜だった。そして、今日のフライトでは少し変わった事があったのだ。その前に、前振りがある。前回、飛びに着た時の事だった。(第6回に書いた内容なのでくどくてごめんなさい)
グアム国際空港に着陸しようとした時の事。
Runway 6 RightのBaseの上を飛んでいる時の事だった。
教官:あー、動いてるな−
自分:???
教官:ターミナルだよ。
自分:あ!(ターミナル付近を動いているジャンボ機を発見)。
自分:彼らRunway 6 Left(シックスレフト)ですよね?
教官:まぁ、そうだねえ。
自分:待たせることになります?
教官:こっちが(着陸して滑走路から)出るまでに、つくだろうなぁ。D(デルタ)で待たせることになりそうだけど、もう、ファイナルに近いし。クリアランスもらっているし、しょうがないよ。JALには待ってもらおう。
自分:はい。
果たして、ファイナルの途中でJALの747は自分達が着陸するRunway 6 Rightの手前の誘導路D(デルタ)で、待ってもらうことになった。
自分達は、着陸後、そそくさとRunwayから出て行った。
多分、彼らは、出発が3分は、遅れたことだろう。
待っている間、多分、CAさんは
「唯今、管制塔からの指示により、着陸機を誘導路上で待つよう指示がございました。お急ぎのところ申し訳ありませんが、しばらくお待ち下さい」
と、アナウンスをしていた事だろう。機内からは「はぁ〜」というため息がもれ聞こえたに違いない。窓から自分達の小型機を見た乗客は、
「あんにゃろーか〜!」
と、思った事だろう。
すいません。きっと、自分達は、そんなに悪くないと思うのですが、ごめんなさい。
JALの乗客とクルーの皆様、お待たせしました。CAさま、謝って下さって、有難うございました。
(ミニ解説:グアム国際空港で、ターミナルを出た飛行機が、6Lから飛び立つには、6Rを逆向き(24L向き)に移動する必要がある。ターミナルが6Lの北端あたりにあるからだ。同空港は、並行誘導路がないため、6Lの滑走路の端っこ(南端)に行く為には、6Rを誘導路の代わりに使う。仮にJALが6Rから飛び立つなら、6Lを逆向き(24R向き)に移動するので、その時間の間に自分達が6Rに着陸できたかもしれないが、6Rは6Lよりも短いので大型機は6Rを使う事が多いのだ)。
そして、ここからが、今回の本題である。
前回と同じくRunway 6 Rightに降りるべく、場周経路上のDownWindを飛んでいる時だった。コンチネンタルの767が13マイル向こうにいる事が解った。直感的には、充分に遠く感じるが、ジェット機なら4分くらいでやってきてしまう距離だ。しかも、向こうも同じ空港を目指しているから、確実に近づく事になる。
教官:気をつけろよ。
自分:はい。でも、間にあいますよね?
教官:クリアランスはもらっているし、順位は1番だからな(暗に、管制官は間に合うと判断したのだろうと言っている)…。だが、気をつけろよ? (管制まかせではなく、自分で安全確保しろと言っている)。
自分:はい。
彼らはRunway 6 Leftに降りる。自分達は6 Rightに降りる。別の滑走路だがGuamの場合、並行する2本の滑走路、6Rと6Lは極めて近い。万が一、ファイナルの最中に767なんかに追いぬかれた日には、タービュランス(後方乱気流)で吹っ飛ばされてしまうに違いない。だから、自分達が着陸を完了するまで、彼らが自分達に追いつく事があっては、いけない。それで、
『間に合いますよね?』という会話になる。
それから間もなく、今、正に、DownWindからBaseに入ろうとした時だった。
管制塔から指示が入った。
"328(自分達のコールサイン), Landing clearance cancel. Do 360 left"
つまり、着陸のクリアランスをキャンセル、その場で360度左旋回して、空中待機すべし、という意味の指示だった。
その瞬間、教官がマイコントロールと言って、フルスロットルを入れ、左旋回に入った。
教官:しょうがないよね(笑)。
自分:ええ(笑)。
教官:向こうに360(スリーシックスティ:空中待機)やらせるわけにいかないからね。(767が360度旋回すると、多分、かなり時間を食うし、燃料だっていっぱい食って、航空会社には嬉しくないに違いない)
自分:はい。
教官:まぁ、良い経験になったじゃない(笑)。飛び始めてこの位で体験できるなんて、ツイてるよぉ(笑)。
自分:はい(笑)。
かくして自分達は、上空で旋回した後、降りたのだった。もちろん、767が着陸時に残した乱気流を避ける為、彼らの進入経路の上側からアプローチして、彼らよりも深いタッチダウンポイントに降りたのだった。
仮に、着陸後、コンチネンタルの機内でCAさんが、
「乗客の皆様、唯今、当機はグアム国際空港に定刻どおり着陸致しました。機体が完全に停止して、シートベルトサインが消えるまで、そのままお待ち下さい」
と、アナウンスしていたら、定刻通りに着けたのは、多分、それは、自分達の着陸がキャンセルされた事が貢献しているに違いない。
コンチネンタルのパイロットは知っているだろうが、CAさんは知らないに違いない…。
もしかして、小型機って、一方的にCAさんに嫌われてるかも?